《出演》
イルゼ・デイ=ポートゥカ……夢月姫
セラ・ロアジュニセ……朝霞 ルイ
プレゴン・ナイトム……櫻威 架月
ベルタ・マイエストレ……鴨川 恵
アンリ・デイ=ポートゥカ……儚
薔薇の精・マァラ……祐妃 美也
薔薇の精・サミィ……首藤 環


“悪運”の名を持つ女、イルゼ・デイ=ポートゥカ―。
夫を殺し、逃げ込んだ森の中で彼女を迎えたのは、見渡す限りの薔薇の園と妖しげな少年伯爵セラ。
束の間の平穏に凭れるイルゼだったが、伯爵の正体は罪人の血肉を糧に生きる軍神だった…

◆サーディの薔薇◆
フランスのロマン派女流詩人、ヴァルモールの名詩。
13世紀ペルシアの思想家、詩人、サーディ詩集『ゴレスタァン(薔薇園)』の序章より想を得て書かれたもの。
サーディの霊廟があるエラム・ガーデンは、美しい薔薇の咲くペルシア式庭園が有名な観光地。





〜吸って下さい、私の躰から…
その薔薇たちの馨しい名残を。〜




飾られた人形は
その乾いた微笑みすら薇仕掛け。

背中を突き刺す鉛の杭で、
表情も言葉も操れるまま
…漂うだけの心は重い。"


"野鳩は取り逃がしましたが、
美しい姫君を捕らえました。



セラフィータ…
いいえ、わたしにはセラフィトゥスになるのかしら?



咽せ返る薫りに
何もかも覆い隠され、
染め上げられる。

その可憐な花の陰に
鋭い棘が潜んでいるのも忘れて…




枯れた華ならば風化される。
土へ、空へ、
還ることが出来る。

けれど私は…
"永遠の薔薇"






虚空に投げ出されたまま、消えてしまえれば良かった…


   

罪というものは、意識をするから悪になる。
"わたしの瞳の色は罪人のそれのように見えると言うの?"



   

独りで堕ちろ、マイエストレ(女王様)。




なべての罪を…

薔薇に…!






果て無い虚空へ…




いつの日か…

わたしが枯れる
その日まで…





「サーディの薔薇 -Les Roses de SAADI-」
2007/08/18&19
@Theater SHINE
*全4ステージ*

作・演出:a-m.Lully
振付:菊地 美也子
音響:角山 ゆう子/白川 密
照明:ライティング9624
映像製作補助:Dramatic Jupiter
衣装:-escargot-/夢月姫
メイク:Hitomi
宣伝美術:箱部
劇団ロゴデザイン:架月 紫闇
制作:埜守 零/MISERY
協力:劇団三日月バビロン/劇団黒虹/劇団七炊/紅 藍
企画・製作:幻想芸術集団 Les Miroirs

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